シザーの素材は何がおすすめ?シザーの素材、特徴まとめ

シザーの素材、特徴まとめ

シザーを購入する際に何を基準に選んだらよいのでしょうか?
デザイン?刃の形?

意外と抜けがちなのが素材です。
私は元美容師ですが、選ぶ際にディーラーさんから素材の説明はなかったように思います。

ですが、実は素材って超重要!
素材の種類でサビやすかったり、長く使えるものなのかどうかというのも変わってきます。

もちろん素材によって価格も変わってきます。

どういう目的でシザーを使うのかを考えて購入することが大事です。
今回はシザーの素材について解説していきたいと思います。

シザーの形や刃の形以外にも素材が重要

素材の違いによって大きく変わるところは下記のようなことです。

サビやすいかどうか

美容師、理容師さんのシザーに使われるものなので基本的にはシザーの素材は錆びにくい素材で作られています。

パーマ液などの薬剤もつく可能性のある環境ですからね。
ただ、その中でも「錆びにくい素材」もあれば「錆びない素材」もあります。

刃こぼれしやすいかどうか、刃が長持ちするか。

硬度の高い素材のほうが摩耗に強く長持ちするので「研ぎのいらないシザー」と言われるものはこういう硬度の高い素材が使われることが多いです。

ただ硬度が高ければ高いほど良いというわけでもないので注意が必要です。

衝撃に強いか

刃こぼれで説明した硬度の高い素材は摩耗には強いが、実は衝撃に弱く、落とすと欠けてしまう可能性があります。

硬度と同じぐらい靭性といわれる粘り強さが必要なんですね~。

代表的なシザーの素材5選

代表的なシザーに使われている素材を5つ紹介していきます。

ステンレス鋼

一番出回っているシザーの素材がステンレス鋼です。

ステンレス鋼は鉄にクロムやニッケルを混ぜた合金のことを言います。

鉄だけだとどうしてもサビやすくなってしまうのでクロム、ニッケルを混ぜることでサビに強い、ステンレス鋼になります。

コバルト

コバルトはステンレスよりもとても錆びにくく、硬い素材なので、ステンレス鋼のシザーよりも刃がいたみにくく、長持ちしやすいと言われています。

コバルトの成分が入っていると値段も高価になりやすいですが、ものによってコバルトの含有率が全然違うので購入前にチェックしたほうが良いでしょう。

ステライト

コバルトを主成分としてクロム、タングステンを含む素材です。

硬度が高く、耐摩耗性、耐食性、耐熱性、耐酸性ともに優れていて航空機などにも使われています。

ここらへんまでくると錆びない素材と言えるでしょう。
ステライトシザーの価格は13万円~ぐらいのところが多いです。

ハイス鋼

切削工具などにも使われるぐらい非常に硬い素材です。

タングステン、粘りを出すモリブデン、バナジウムなどの素材を微粒子化して焼き固めるのでとても技術が必要です。

ハイス鋼シザーの価格は13万円~ぐらいのところが多いです。

ダマスカス

上記の素材は見ただけでは見分けがつきにくいですが、ダマスカスは波目のような模様で見た目がとてもきれいで一目でわかります。

最高級なシザー素材の一つです。

素材別のおすすめシザーメーカー

ここからは筆者の独断でこの素材と言えばこのメーカーというのをご紹介していきたいと思います。

ステンレスはたくさんあるので今回はなしでいきます!

コバルトと言えばキクイシザー

1973年の誕生以来コバルトはキクイの定番ですね。

コバルトを売りにしているシザーもステンレスベースにコバルトを含有しているものがほとんどですが、キクイはコバルトの含有率がなんと70%!

絶対にサビない材質としてコバルト基合金を売りにしています。

実際にシザーの買取でくるものでキクイシザーの錆びているものは見たことないと思います。
サビているのを発見したらここの記事を更新したいと思います。笑

ステライトといえばミズタニシザーズ

ステライトアロイという商品があるのですが、商品名にもなっているので最初に思い浮かびました。

ミズタニシザーズの中でも最高峰のシリーズですね。

触っただけでも強度と耐久性があるのが伝わってきます。
筆者はミズタニシザーズ推しです。

ハイス鋼といえばハヤシシザーズ

これもパッ思い浮かんだのがハヤシシザーズのHYSというシリーズ。

切れ味が驚くほど長持ちし、刃こぼれしにくい上に、刃性が高くて粘りがると言われています。

メンテナンス回数も少なくすみます。

ハヤシシザーズのHYSシリーズは中古で入ってきてもすぐに売れてしまうので中古で出回ってきたら買いです!

ダマスカスといえばヘブンスシザーズ

ここはいくつか候補あったのですが、ヘブンスシザーズにしました。

ヘブンスシザーズのダマスカスは日本刀と同じ造り方であるため、世界最高峰の切れ味と耐久性です。

波目模様が1丁1丁違ってくるのでオリジナル感が出るのも魅力の一つです。

まとめ

素材によって使い心地も違ってくるので、一概にコバルトの含有率が高いから良いというわけでもないのが難しいところです。

自分が使いやすいシザーが一番だと思います。

ですが、素材の違いというのも意識しているとシザーを選ぶ際にまた違った視点で選べるのではないかと思います。

この記事を書いた人

SisRma代表の写真

中古シザー買取専門店SisRma代表
萩原 隆介

中古シザー買取専門店SisRma代表
萩原 隆介

元々都内で美容師をしていたが、その後転職。WEBマーケティングを学び買取サイト、ECサイトの売上げを飛躍的に伸ばす経験を持つ。美容師時代に思いついた中古シザーの専門店というビジネスアイディアで社内起業。「群馬イノベーションアワード」で決勝進出するほどの評価を受け、上毛新聞、全国理容美容新聞などのメディアにも取り上げられる。その後、独立して中古シザー買取専門店SisRmaを創業。

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